物理メタグロスの技 地震編
前回の続き
■地震が最優先で入る理由
これは昔から言われていることですが、グロスに地震が入る理由としては以下のような物が挙げられます
・メタグロスの攻撃力を活かした安定したダメージソース
・メタグロスの主力技じゃ半減されてしまうタイプへの2倍ダメージ狙い(炎、電気、鋼タイプ)
・命中率を全く考慮しないで使える手軽さ
これらはメタグロスが使われていたルビサファ初期から言われ続けていたことで、
メタグロスという命中が不安定な主力技を持つポケモンのサブ攻撃技としては申し分ない。ということで使われ続けてきていました。
しかし、プラチナ辺りからはユキトド(ユキノオー+トドゼルガの無限回復コンボパーティ)や、FCロトムの影響でメタグロス自身が動きを止められやすくなってしまい、
メタグロスを使うといっても地震が入っていたり、そうでなかったりと色々な型のメタグロスが使われてきました。
では、なぜHGSS環境では地震がほぼ必須な技となってきているか。それには訳が2つあります。
その2つの訳とは
・冷凍パンチとの相性の良さ
・相手のメタグロスへの攻撃手段
この2つがとても大きな意味を成しているのです。
前者の方から見て行きましょう。
前者ですが、先日の冷凍パンチが入る理由を見たとおり、ガブバンギに対抗するには冷凍パンチが必要不可欠となってきています。
ならば冷凍パンチ以外の技構成はどうなってくるか。例えにしてみるとこんな感じでしょうか
(バレットパンチと大爆発は除く)
冷凍+コメット
冷凍+地震+コメット
冷凍+思念+コメット
冷凍+地震+思念
冷凍+アームハンマー+地震
冷凍+アームハンマー+思念
冷凍+地震
適当に並べてみましたが、組み合わせ的に有り得るのはこんな感じでしょうか。
実は、この中でもコメットと冷凍パンチだけの攻撃技の組み合わせだと、殴れる範囲がかなり狭まってきてしまうのです。
実際にコメット+冷凍だけのパターンと、冷凍+地震のパターンでどれだけ弱点が突けてくるのか。簡単に表して見ましょう。
(ここでの相性の良し悪しは、弱点を突けるかどうかで変わる物とする。)
■冷凍+コメット
・相性良い
草、飛行、岩、地面、ドラゴン、氷
・普通
悪、エスパー、格闘、虫、ノーマル、毒、ゴースト
・相性悪い
炎、電気、水、鋼
■冷凍+地震
・相性良い
炎、電気、鋼、草、飛行、岩、地面、ドラゴン、毒
・普通
悪、エスパー、格闘、ノーマル、氷、ゴースト、水、虫
いかがでしょうか。
これだけを見ると分かるとおり、技が1つ違うだけで弱点を付けるタイプがこんなにも変わってくるのです。
更には、地震が入るだけでコメットパンチのせいで抵抗できなかったタイプ4つが最低でも抵抗できる程度までにもなっているのです。
冷凍パンチと地震の相性はかなり完成していて、ほとんどのタイプに相性上では勝てるようになっているのです。
これが1つめの地震が入る理由となります。
次に、「相手のメタグロスへの攻撃手段」ということです。
先日話したとおり、ガブバンギは上手くいけばメタグロスでかなりのダメージを負わすことができるのはお分かりでしょうか。
ならばガブバンギに抵抗力があり、砂の影響の無いメタグロスの数はどうなってくるでしょうか。勿論増加しない訳がない。という程に増えてきます。
実際に対戦を幾度か経験したことある人ならお分かりでしょうが、相手もメタグロスを使ってくる環境だから実際にメタグロス同士で鉢合わせる。というのも着々と増えてきているハズです。
ここで相手のメタグロスを殴る手段がないと、どうなってくるでしょうか。
まず殴る手段がないとこちらはメタグロスを引っ込めるしか無くなってきます。
(引っ込めるという行為は、相手に「メタグロスでこのポケモンを倒したいのだな。ということを悟られるのであまりよろしくは無い)
そして控えのポケモンでメタグロスを倒すしか無くなってくるのですが、もしこれが何回もループしよう物ならたちまちこちら側の不利になることは間違いなくなってきます。
相手のメタグロスの増加は絶対的なので、当然メタグロスを殴る手段は欲しくなってくるわけです。
これがメタグロスに地震が入る2つめの理由なのです。
「相手がメタグロスなら他で受ければ良いじゃん」と思っている方もいるかと思いますが、実際に対戦してみると対メタグロス戦での地震の偉大さは直ぐに理解できるでしょう。
更にはHGSSではユキトドが減少し、ロトムもバンギラスを交換から出せば良い。というだけになってきたので地震がさらに使いやすくなってきているのも理由の一つだったりします。
以上が、コメットを差し引いても冷凍パンチと地震が入る理由でした。